のんびり生きる

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Campur Photoのほうに、「チトラコート(聖なる洞窟)」をアップした。上の写真はそこでは使わなかったが、こういう写真にも最近は惹かれる。靄がかかったような、ちょっとぼんやりした映像はもちろん意図して作ったもの。コントラストを押さえ、やや暗く、そして黒っぽく仕上げていく。シャープもかけない。

うちのプリンターがモノクロをうまくプリントできないのでまだ作れないが、余裕が出来たらプリンターを買い替えモノクロプリントにも挑戦したいなあと思う。モノクロにあいそうな写真がうちにはたぶん、たくさんありそうだ。

最近はすっかり週に一回ペースの更新になってしまっている。書くことがあれば何度でも更新したいのだが、のんびりペースが板についてしまった。川ばっかり見てると、あくせく生きるのがアホらしくなる。とはいえこれまでもあくせく生きた経験も実はあまりないのだが…。

でも今年の前半は忙しかったかな。忙しいというよりイライラがひどかった。ただ、急ピッチで何かをするときにはイライラも必要。反対に今はのんびり。のんびりと川を仕上げていきたいからだ。そういうことをいろいろ考えると、僕の場合は意図的に気分を作り出している傾向があるかもしれない。

ある気分を作り出すのは非常に簡単で、聴く音楽を換えればどんな気分にでもなれる。自分で自分をコントロールしながら洗脳しているようなものかも。

最近はあるきっかけからこんな音楽を聴いている。久しぶりにインドに戻った。

Bhavanyastakam Sacred Chants of Shiva

不思議なのは、このあたりの音楽を聴きながら川の写真を見ていると、あまりにぴったりきてしまった。とくに多摩川は、シヴァの川じゃないかと錯覚してしまう。インドには呼ばれていない、と最近数年は失望することも多かったが、知らないうちにインドがこっちに近づいてきたのかもしれない。そんなことを考えながら、次の写真の展開をのんびり考えるのが楽しい。

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輝くデカン

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もう大丈夫、と思っていたのに、突然、インド病がぶり返してきて困る。

輝く太陽が恋しい。

ということで、今日は久しぶりに明るい写真。全部パチマリとその近郊。

上から、…ジャングルで出会った先住民の少年。夕方の光を浴びて輝く壷。そして一番下が月と太陽をかたどった先住民のシンボル。大木の下などの聖域にこういう石板が点在している。

先日、ニコンの新しい現像ソフトを買ったから、これでインドの写真をあらためて眺めてみたい。


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赤と黒

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本家chaichaiのほうではじめた「ガンジス川巡礼案内誌」のトップページデザインをようやく決定。背景が黒だったので地名を赤で入れたがさすがに浮きすぎて、それで写真を配置してみた。よく分らないが、まあ、こんなところか。もともと技術がないから複雑なデザインは作れず、基本的には赤と黒と白と(ときどき)グレーの組み合わせばっかり。とりわけ目立つのが赤と黒。なんだかフラメンコみたいだが、赤はフラメンコよりは明るい赤である。

フラメンコの赤と黒というのは「生と死」ということなのかな。うちはそれにこだわったわけではないけど、赤以外に使いたい色がなかった。別に情熱的な性格でもなんでもないんだけど…。

今日の写真はガンジス川の聖地プラヤーグ(アラハバード)。カメラを頭上にかかげて、そこから、赤い街灯の下を歩く巡礼たちをぶらして撮ろうと思ったが、あとで見るとよく分らない写真になっていた。写真に書いたフランス語はスタンダールの小説「赤と黒」の原題。といっても、読んだことはない。

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今夜はシヴァのもの

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前回の記事のコメントを見るまで忘れていた。
今日はシヴァの夜。闇夜のシヴァラットリー。今頃、サドゥたちが

「アーラック!ボンボン!」

と叫びながら、ボンをしてるはず。
カトマンドゥーのパシュパティで、デカンのパチマリで、そしてギルナールで、ヴァラナシで…。

来年はどっか行こう。

オームナマッシヴァ!ボン!

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異音かな…

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ネパールをはじめてまだ三回なのにちょっと一休みだ。急に華やかな絵が欲しくなってきた。もう一つのブログがヨーロッパものなのでなおさらである。インド病が急に悪化してしまったような変な気分だ。

ネパールという国のカラーもある。インドと比べればやはり地味だ。それにフィルムとデジタルの違いもある。デジタルは暗い画面であってもどこか軽くて深刻さがない。というわけで、今日は南インド、マドゥライのミナークシ寺院から二点。最初の写真は回廊の上に描かれたマンダラ模様。じっと見てるとラリってきそうで、それがインドっぽくてほっとする。

話は変わるが、今住んでいるアパートで頻繁に異音を聞く。たとえば風呂に水を流すと、「カタカタ」と鳴り響き、台所からは「ジ~ジ~ジ~」である。台所のほうはだいたい醤油の置き場所を変えたり、包丁を包丁入れに入れなおしたりすると音は消える。よくは分らないが、つまり、全体的に建て付けが悪いのだろう。

ただし、説明できない事象もたまに起こる。机の隣にあった椅子が、突然、「カタッ」という音と同時に、わずかに動いたことがある。すぐに地震情報を調べたが何も起こっていない。ということは、…ひょっとするとこれはポルターガイスト…。そうだとしても別にどうってことはないのだが…。それより建て付けを考えれば地震のほうが怖い。

ところで昨晩は意識の奥で異音を聞いた。寝入りばな、ふっと意識が過去に引きずられていくような感覚、というか恐怖があり、それと同時に銃声のような異音が聞こえる。銃声は一発のみ。恐怖が引くと静かになり、しばらくするとまた過去に引き込まれて銃声が一つ。

銃声の聞こえる間隔がだんだん短くなっていくのが分った頃には、もう一方の意識で、この銃声を聞き分けてやろうという欲求が強まり、意識を出来るだけ過去へと持って行っては銃声を聞くというのを繰り返していたが、そのうち体が痒いことを思い出し、ふと掻いた途端に現実に戻って来てしまった。

意識の底で銃声を聞いたのは初めてではない。10年以上昔にネパールで聞いたのが最初で、このときは軽い金縛りをともなうものだった。その後、最近になって数回。聞くたびに恐怖はなくなり、逆に興味が湧いてくる。これはいったいどういう深層意識なんだろう?もしかしてアラヤ識?

何で銃声なのかも気になるところだ。何かのトラウマだろうか。心理学の本でも読んでみるかな。なんて少し前から思っていたんだけど。ほかの興味もあって…。

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ムルガンの住む山(インドに遊ぶ4)

palani03aaa今回は突然過去にさかのぼり、南インド、タミル地方の聖地パラニの山の写真。じつは、この地に思い出を持つある方から山の写真をアップしてほしいとの希望があって探してみた。あまりいい出来ではないが、昔の写真なので仕方がないな。パラニについては、すでにchaichai(こちら)のほうでも書いたし、ブログ(インドの顔19)でも一度話題にしたことがあるので繰り返さないが、山だけでも寂しいので、写真をもう一枚。

palani02aaaとんでもなく長い棒を口に刺して、これからパラニの山に向かおうとしている。もちろんこれは苦行、悲壮感あふれるように思われるかもしれないが、じつはそんなこともなく、雰囲気はとても明るい。一応恍惚状態にはいっているので、止まってくれ、などとは言わないが、写真を撮られて怒り出すような人はまずいない。
パラニは、南インドの豊かさを象徴するようなおすすめの町。なお、タイプーサム大祭は1月から2月、タミル暦タイ月の満月を最終日にした三日間。最終日には金色の山車が山の頂上を巡るようだが、一度山に登ると降りて来れなくなるかもしれない。何しろ小さな山に数十万人の人が押し寄せるというから想像するだけで恐ろしい。山のふもとで、巡礼者の顔を見ているだけでも十分に楽しめると思う。

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土の神様 火の神様(インドに遊ぶ3)

agni05旅を前にして縁起のよい写真を、とぱらぱらファイルをめくっていたら、これが目についた。最近は年をとったためか、あるいは都会暮らしが長いためか、こんなさりげない写真に目を奪われる。土に軽く穴を掘り、薪を燃やし、お湯を沸かし、お茶を入れる…。じっと写真を見ていると、とても安らぐのが不思議な気分だ。土の神様、火の神様。木の神様…、それぞれが、つながりをもって、一つの世界を作り上げている。こんな世界にあっては、人間もまた、例外ではなく、素朴で土臭く、優しい。

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原色寺院(インドに遊ぶ2)

hindujiin04ここはインドヒマラヤの入口マンディー、とくに観光地というわけではないが、なかなか面白い。谷間沿いの小さな街のいたるところに新旧の寺があって、散策がてらのんびり1.2泊するのも悪くない。そんなマンディーで見つけたのがこのお寺。まさにインド世界、といった華やかな色使いが楽しい。一見したところ、この寺が新しいのか古いのかも分からない。まあ、たかだか2.3百年では、インドでは古いとは言わないわけで、そのままの色、形に保存して、などといったケチなことは誰も考えない。ここ100年ほどで飛躍的に進化し、派手になったインドの神様と同様、インドの寺も時代時代に合わせてかぎりなく楽しく、豊かになっていく。まさに天竺、終わることのない永遠の楽園ですね。

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シャンティーな午後(インドに遊ぶ1)

kanchi02インドに関する新しいカテゴリーを作ることにした。名前はとりあえず、(インドに遊ぶ)、人物や動物以外の風景や遺跡など、気に入った写真を紹介していく予定です。第一回はカンチープラムの風景。南インド、タミル地方の古都であり、あのダルマさんの故郷でもある。街の中には数百以上の寺があるとされ、いつも巡礼で賑わっている。その中でもとりわけ重要な寺がエーカンバラナタール寺院。その正門にある門塔(ゴプラム)は高さ60メートル以上もあり、街のシンボルになっている。写真は、街で一番古いシヴァ寺院カイラーサナータからの帰り道に撮ったものだ。大きな池のほとりの牧草地には牛が草を食み、その向こうにエーカンバラナタール寺院のゴプラムがそびえる。なんとも平和な風景で、インドではこうした時間を「シャンティー」と呼ぶ。とても静かで幸せだね、という意味だ。張り詰めたような静けさではなくて、ときどき街のざわめきが、風にのって聞こえてくるような、おだやかな午後のひととき、といったところだろうか。

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