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越えられない壁について

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蒸し暑さが半端ではない。まるでバンコック、いやいやムンバイだな、って何度もしつこいが、冷房の中にいるとなかなか快適。電気代がちょっと怖いが冷房にもすっかり慣れた。夏風邪もとりあえずは終息気味。そして今年も半分が過ぎようとしている。最近ちょっとだらけ気味だが、ここ半年、柄にもなくがんばってきたのだからたまにはいいんじゃないかな、と自分に言い訳しつつだらだらしている。それに、いくらがんばったって越えられない壁はある。…なんてことを考えつつ読書に耽ったりとか。

写真はカトマンドゥーの路地。15年ぐらい前に撮った写真だ。この当時撮った一連の写真というのは、越えたくても越えられない壁となっている。不可侵の領域というのか、自分で自分の写真をそんな風に表現するのはおかしいと思うのだが、そうとしか言えないのだから仕方ない。こうやって一枚アップするだけでも少しどきどきする。そして心はヒマラヤへ。

どうも前回の記事の話がまだ尾を引いているようだ。それに最近、何かが見えるようで、でもまだはっきり見えてこなくて、そのモヤモヤした感じを漂っている。風の音が聞こえてきたり、山の稜線が見えてきたりはするのだが、やっぱりどれもヒマラヤのような気がする。峠を越えるとお気に入りの村があって、村はずれの祠で仰向けになって寝ながら雲を眺めたりなんて、思う浮かぶのはそんな風景ばかり。

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前世はヒマラヤで…

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「柴田さんの前世が分かりましたよ。柴田さんは、ヒマラヤの西のほう、…いえ、もっと西のほうのヒマラヤで巡行していたって○○さんが言ってました。2000年ぐらい昔の話だそうです」
「それってラダックですかね。いや、もっと西だから今のパキスタンかな。そういえば、あそこらへん、2000年前はガンダーラですからね~」
「柴田さんはサドゥみたいな人だったらしいですよ」
「へぇ~、やっぱりそうだったんですか…」

何日か前の寝起きにかかってきた電話の会話である。でも当たってるよ。何故かというと、僕自身がそう思っているぐらいだから、多分そうなんだろう。一度は前世の記憶を探す旅にでも出てみようかな、なんてことを考えていると幸せな気分になってきた。

前回の旅でも書いたように、僕はとくにアジア好きとかいうのでは全然なくって、ただ、インドの何かが引っかかっていて、その何かを探すためにずっとインドを旅してきたような気がしている。その何かというのがデカン高原の線もあるが、過去の旅ということで言えば、ヒマラヤの比重がはるかに重いし、やっぱりヒマラヤなのかな。でもパキスタンはまだ行ったことがない。

写真はラダック。また、あの真っ青な空の下を歩いてみたい。

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蒸し暑くてバンコックにいるみたい

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蒸し暑くてうんざりしている。おまけに冷房負けしてずっと風邪気味だ。あと2ヶ月以上も暑いのか。正直言って夏はあまり好きではない。早く秋の空が見たい。

昨日は五反田近くの目黒川に行ってきた。予想に反して晴れている。梅雨なんだし雨でもいいんだけど。…とか何とか文句を言いながら空を見上げる。この程度の夕焼けは使えない。橋の上でぼんやりしていたら、ようやく暗くなってきた。三脚をセットしファインダーをのぞく。あれっ、なんかおかしい。と思って感度を見ると1600になっている。まったく。暑さで集中力が切れてしまっているのか。ちょっと頭に来て、30枚近くの写真を全部削除してやったらようやくすっきりした。どうせいい写真はないはずだ。さてこれから。

そういえば、最近ふと魔が差してある人の旅行本を買って読み始めた。アジアの旅がなんだか恋しくなったのだ。でも、暑いアジアをうろつきながら、あっちこっちで沈没(だらだらと長期滞在すること…)している話が続いてだんだん興味が薄れてきてしまった。こんな旅ならあんまりしたくない。暇そうだし、それに、ずっと蒸し暑いアジアを旅するなんて。そんなことをいろいろ考えているとバンコックの風景が頭に浮かんできた。夜だというのに、汗をかきながら屋台で飯を食っている。なんでこんなところにいるんだろう、とか考えながら…。なんか全然行きたいと思わない。逆に、いい思い出ということでぱっと思いつくのはラダック。でも今は観光客でいっぱいなんだろうな。同じヒマラヤということではネパールも政情不安定らしいし、(他にも諸々の事情があるわけだが)今しばらくは東京をうろつくことになるだろう。まあ、夏は夏で、もしかしたら楽しいかも。

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ガヤトリーマントラを聴きながら…②

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ガヤトリーマントラを聴きながら…②、としたのは、そういえば、ガヤトリーマントラを聴きながら、というタイトルで記事を書いたことがあったかなあ、という記憶がかすかにあり、検索で調べるとやはりあった。

昨日の夜、映像作家のこいでみのるさんからいただいたDVDを見た。今回の舞台はハリドワールのクンブメーラ。そう、あのクンブメーラだ。うれしい反面、ちょっと微妙な気分でもある。見れば、最近ちょっとは忘れかけていたインドがまた蘇ってきてしまう。しかも主役はサドゥだし、そして舞台はクンブメーラ。また嫉妬してしまう。春のクンブメーラ以来、すっかり嫉妬深くなってしまった(?)

主役がサドゥとあって(しかも知ってるババジ)、ときどき一人で笑いながら60分の映像を見終えた。この作品は、今月末あたりの発売なので、またその機会に紹介したい。ちなみに、下記こいでさんのホームページ。

http://sisyphe.blog90.fc2.com/

見終わってもやはりインドのことが頭から離れず、仕方がないのでオームナマッシヴァヤなんかを聴きながらいつもの写真の整理。そういえば、久しぶりにガヤトリーマントラでも聴いてみるか、と思いついて聴いていると、ちょっとは気分が落ち着いてきた。

http://www.youtube.com/watch?v=covVrKurvXI&feature=fvw

そして気分転換にインドの写真フォルダを眺めていたら、上の写真が目にとまった。こんな風景が、たぶん一番好きだ。写真の川はもちろんガンガー。
(写真をクリックすると拡大表示します)


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トラブル発生

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生きているといろんなトラブルに遭遇する。トラブルに遭遇するたびに、生きるというのはよく考えると大変だなあ、と思ったりもしないわけではない。一週間前にもちょっとしたトラブルがあった。夜遅くに帰宅して電気をつけたとたんに黒い物体が部屋を大慌てに走っていくではないか。いや~、どう見てもゴキブリ。一気に最悪の気分だ。しかしなんとしても退治しなくてはならない。逃げられて行方不明にでもなられたらそれこそ眠れない夜が続くことになる。

とりあえずテレビのしたにゴキブリを退避させ、そのあいだに要らない雑誌を探すが先日全部捨てたところだ。仕方がないので子供の頃使っていた地図帳を手に持ち、それからゴキブリを部屋の脇に追い詰めた。そして躊躇することなく地図帳で叩きつける。

もがいているゴキブリが見えたので失敗かと思って再度叩きつける。今度は仕留めた。

やれやれである。ほぼ一回目の攻撃で仕留められたのでなんだか気分がよい。トラブルを克服すると逆に満たされた気分になる。しかし、トラブルは終わらない。

今度は2日前。ほぼ最終電車で自宅を目指していて、ふと気付くと、寝過ごして二つも先の駅で降りる羽目に。戻る電車はすでにない。しかも悪いことに、残金1500円。タクシーにも乗れない。が、とりあえずタクシーの運転手に聞くと、「3000円ぐらいかなあ」。二駅で3000円は高すぎるだろう、と思いつつ、すでに雨の中を歩き出していた。そして歩きながらさまざまな計算をする。あいにくここら辺の道は歩いたことがないので大まかな目安しか立てられない。ただ、3000円だから相当な距離があると見て間違いない。5キロぐらいだろうか。早足で道に迷わず歩いて一時間ちょっと。さらに自宅までを含めると一時間半。そして下手をすると、夜中の3時を越えてしまう。

鉄道沿いに行くのが一番安全だが記憶では大きな道はなく、時間がかかりすぎるだろう、ということで、自宅への最短ルートを目指すことにした。途中コンビニが二軒見えたが、面倒なので、ひたすら勘を頼りに歩き続ける。分岐点でもとりあえず迷うことはなかったが、もしかするととんでもない方向に歩いているのかもしれない。と思いつつ、それでも自分を信じて50分ほど歩いた。でもここで分からなくなった。逆に鉄道沿いに近づいているような気がする。本当は左に曲がりたいところだが、なぜか坂道になっている。坂道なんてことがあるかなあ、と歩きながら悩んでいると、道沿いに交番を見つけた。助かった。

警官のおじさんいわく。「二つ目の信号を左折して坂道ず~と上っていくと○○○交差点ですよ」

やっぱりそうだったのか。

「気をつけてお帰りくださいね」というおじさんの言葉が身に染みる。

そして10分後、最寄のコンビニを見つけてほっと一息。ちょっと買い物して帰宅。目標の2時を15分だけオーバー。まあ、上出来のほうだろう。

二度のトラブルをうまくクリア出来たのでちょっとした達成感も味わったが、しばらくはゴキブリも見たくないし、寝過ごしたりすることなく、平穏に暮らしたいところ。さて上の写真、夜の新宿です。


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夜の川へ

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あいかわらず川を撮り歩いている。最近のお気に入りは荒川。だだっ広く、殺風景で、その分だけ自由な空気にあふれている。夜の闇を歩いていると、ふとガンガーにいるのかと錯覚してしまう。対岸に、建設中の東京スカイツリーを眺めるのもちょっとした楽しみになっている。それにしても、僕が好きになる場所というのは結局はこういうところだ。どこぞの橋の下で拾われてきたというのは本当だったのか…?

上の写真は早朝のガンガー。こういう写真を見てると、やっぱりガンガーあってのインドだなあ、と思わざるを得ない。

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サドゥの言葉

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写真をアップしたまではよかったが、いざ書こうとすると何を書いていいのか分からなくなる。最近はいつもそうだ。考えがまとまらないまま時間を浪費してしまう。もっと気軽に書けばいいと頭では分かっているが、アップした写真と関連して何か大切なことを書いておこうと欲張るばかりに、結局はわけの分からないことを書いて終わってしまう。その大切なことというのは、たぶん、サドゥと関係しているように思うのだが、なぜか焦点が定まらない。いっそ写真だけにしてしまったら楽なんだが、それはやはり寂しい。

写真と文章をバランスよく、というのが理想だが、最近の傾向として写真がはるかに先行してしまっている。思うに、この傾向はサドゥ写真を撮るようになってから顕著になっている。本物のサドゥを見ていると、言葉がどんどん消滅してしまうような気分になる。

サドゥの言葉に関して、今でも忘れられない光景がある。シヴァ派サドゥの一派ナガサドゥの挨拶は「オ-ムナモナラヤン」であるが、あるサドゥが、荒野で仁王立ちになって、ヒマラヤの頂に向かって、ひたすら「オームナモナラヤン」を大声で叫びまくっていた。ただそれだけの話だが、僕はひたすら衝撃を受けていた。

サドゥも若いうちはまだ繊細な部分も残っていたりするが、行き着く先は下の写真のようになってしまう。これを説明してみろと言われてもどうしようもない。また説明するようなものでもない。サドゥ本を書くときも、そのあたりで苦労した。編集の草下さんと、嘘偽りは一切なしでいきましょう、と話したのをよく覚えている。

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聖者の左腕

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何十年も上げっぱなしの左腕がまるで木の枝のように変形している。

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原始人…

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昼飯を食べながらふとテレビをつけると、ある芸能人が(誰かは知らない…)、伊豆で原始人を見た、と言って大騒ぎしていた。頭はぼっさぼさで、汚い服を羽織るように着ていて、槍を持って走っていたらしい。バラエティー番組なので、ただみんなで笑って番組は終わってしまったが、果たして伊豆に原始人がいるだろうか、と僕はふと考える。伊豆というのが少し引っかかる。半島であり、山がちでもあり、適度な面積をもち、温泉も地震も多い。それに日本の象徴である富士山にも近い。非常に特殊な場所である。首都圏に近いのはたぶん問題にならない。意表を付くような場所に案外彼らは潜んでいる、かもしれない…。もし仮に、日本に原始人が生き残っているとするなら、伊豆は有力候補のひとつではないだろうか。…なんてことを大真面目に考えながら夢の世界に遊んでいたかったが、時計を見るとそろそろ川に出かける準備をしなければいけない時間になっていた。最近は何かと忙しい。

ところで、その芸能人が見た程度の人間というのはインドではそこらへんで普通に見ることが出来るもので、原始人でもなんでもない。インドの原始人というのはもっと本格的だ。二度、実際に見た、という人から話を聞いた。一人は原始人(原始人というのは大袈裟で、特殊な部族民と言ったほうが本当はよい…)に捕まり危うく生贄にされかけている。

原始人に捕まったのは、以前もどこかで書いたがなんとサドゥである。もうひとつの話もやっぱりあるサドゥから聞いたのだが、こちらの原始人も非常に危険で、ともかく彼らの前で笑ってはいけない、という話である。真顔で接していれば問題はないが、笑顔を見せたが最後、徹底的に命を付け狙われるらしい。ちなみに、どちらの部族も完全裸族であるという。

部族民に拉致されたサドゥに、「原始人に会ってみたいな」と言ったら、「お前、殺されたいのか?」と真顔で言われたが、笑わなければ大丈夫、というのであればなんとかなるかもしれない。…といったことを3年前ぐらいは真剣に考えていた。最近はすっかり忘れていたが、まだ夢をあきらめたわけではない。

あと、先住民による謎の地下城砦、なんて話もあった。中が迷路のようになっているので、一度迷ったら二度と出てこれないのだという。本当か嘘かは分からないが、ガイドのつてもある。いろいろ考えていると、急に遊びたくなってきた。僕は今年が後厄のようなので、たぶん来年からだろう。

さて、今回の写真もサドゥ。彼らも十分原始人で通用する。

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