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日暮れて旅に出る

Sadhu005

夕陽が沈んだあと、空が赤く燃えたりを繰り返して、その後、夜に向かって刻々と暗くなっていく、あの30分とか1時間の時間帯が好きで仕方ない。日によっては、風景全体が青みがかったような空気に包まれ、周辺がひっそりと静まり返る。まるで世界が瞑想しているような時間…。ちょうどそんな時間に、サンガムの河原で、巨大な荷物を担ぎ上げ、ちょうど旅を始めようとしているサドゥがいた。

僕はとりあえず横から何枚か写真を撮って、それから彼の歩いていく方向に回り込み、正面から無言でカメラを構えた。彼はどんな顔をするだろうか。と思ったら、ゆっくりと笑みを浮かべ、そのまま隣を通り過ぎて立ち去った。その後、どこへ行ったのかは知らない。広大なサンガムで、どこか寝場所を探しにいったのかもしれず、あるいは、突然、こんな時間に旅を始めてみる気になったのかもしれない(放浪系サドゥである彼には家はないはずだから家路につくわけではない)。

昼でも夜でもない、静まり返ったあの時間は、考えてみれば、一日のうちで一番ニュートラルな時間だと思う。そういう時間に旅を始めようと思う気持ちは、ちょっと不思議でもあり、なんとなく共感を感じたりもする。

ちなみに、ニュートラル(neutral)の意味だが、ネットで見てみると、

中立の、戦争に参加しない、中立国の、不偏不党の、えこひいきのない、はっきりしない、中間色の、くすんだ、灰色じみた、陰性でも陽性でもない中性の、酸性でもアルカリ性でもない中性の、あいまいな、雄雌別のない、

…となっている。

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