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望郷と自然回帰

Gohome001

前回に続いてレゲエの話。

ボブ・マーリー、ピーター・トッシュを聞き、さらに昔の記憶をたどって、別のアーティストを探してみる。すぐに出てきたのが、Augustus Pablo。ボーカルはなく、メロディカ(ピアニカ)が中心。素朴な楽器だが、 Pabloにかかると心はあっというまに伝説のなか。霧におおわれたアフリカの大地が見え隠れし、緑の草いきれまで匂ってくる。

レゲエはただのダンスミュージックではなく、ラスタファリズムという宗教運動の象徴だ。詳しくは知らないが、彼らの第一の主張はなんといってもアフリカ回帰。レゲエには自然のリズムが色濃く表現されるが、あれはジャマイカの自然が半分、そしてもう半分は、見たこともない故郷アフリカの大地に鼓動するリズムではないかと想像する。

レゲエはインドでもよく聞く。ヒッピー旅行者はもちろんだが、インド人にとっても、レゲエはロックなどよりは馴染みやすい。それにあのドレッドも、インド人にとっては、「サドゥと同じ」で違和感はない。実際、ラスタはインドからの影響を受けているのでは、という説もある。ジャマイカには、相当数のインド移民が流入していたらしい。ラスタファリズムはヒンドゥーと同じく菜食が基本、それになんといっても、あのドレッド。レゲエのことを少し調べてみたくなった。

話が少し逸れた。レゲエの基本はアフリカ回帰と書いたが、これは自然回帰と通じあう。それからもうひとつは望郷の念だ。レゲエは、見たこともないアフリカの自然を思い描きながら、音楽を通じて、これと結びつこうとする。幻想的なメロディが主流となるのもそれが理由だろうか。

前回、最近はレゲエばかり聞いていると書いたが、その後、理由を考えてみた。答えはすぐに出た。すでに書いたとおりである。インドに行きたい。でも行けない。だからインドの自然を思い浮かべて多摩川の原野を歩き、写真を撮る。アフリカとインドの違いはあるが、ラスタとあまり変わらない。望郷と自然回帰。レゲエのうねるようなリズムが心に響く。

上の写真はデカン高原のマンドゥー。雨季の緑が瞼に染みわたる。犬はさかんに鳴いている。


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コメント

インドに行きたい。でも今すぐは行けない。同じくー
しかたないので先日日暮里の繊維街を散策し手に入れた布でショール作り 北インドの山からショールをまとって颯爽と降りてくるサドゥや人々を想像しながら
この前ボブマーリーの写真集とレゲエのCDをもらったんですよね 酔っ払ってバーに忘れてきたのを取りにいかなきゃと 
柴田さんの文章で思い出しました(笑)

投稿: kanako | 2009.02.11 21:51

> 北インドの山からショールをまとって
> 颯爽と降りてくるサドゥや人々

そんなこといわれると、たまらない気分になりますね~(笑)。次回はやっぱりヒマラヤ半年、とか、そんな感じで旅行したいです。ショールをまとった人たちの後姿って、ほんといいです。

> ボブマーリーの写真集

見てみたいような(笑)。そういえば、以前、ドレッドの人から、ドレッドの写真集を見せてもらいました。

投稿: 柴田 | 2009.02.12 21:42

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