オートリクシャー
贅沢にもリクシャーが好きだ。とくにオートリクシャー。タクシーに比べるとスピードは遅いが、車体が小さく、振動が大きいから、思った以上に早く感じる。オートリクシャーが縦横無尽にインドの街を走る姿は、すばしこい甲虫類のようでもあり、ちょっとおぞましいところが魅力になっている(おぞましい甲虫類といえばやっぱり南京虫か)。
窓がないのもいい。風を感じられる。もちろん排気ガスなんかも吸いまくりだが、排気ガスの臭いは僕にとってはまさしく旅そのもの。排ガスとドブの腐臭と香辛料とお香と古い揚げ油とインド人の体臭が混じりあった、なんだかわけの分からん臭いが旅の原点。
そんなインドを、うるさいクラクションとともに走り抜けるのがオートリクシャーの魅力である。
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