砂漠の村
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梅雨空の下を歩いていたら、急に青空が見たくなった。
という訳で上の写真。タール砂漠の西端ジャイサルメールの城壁。真っ青に晴れた空には一点の雲もない。
それにしても人間はどうして隣の芝生がこんなに青く見えるのだろう。晴れていれば雨を望み、夏は冬を想い、日本にいればインドのことばかり考える。だから旅はやめられない。
とはいえ、旅の空の下にいると、ときどき旅を終えたくなるし、旅ばかりしていることに不安を覚えることもある。だからといって定住生活ができるわけでもない。定住したからといって不安が消えるわけでもなし、それじゃやっぱり旅をしよう…、と結論はいつも同じ。
うしろではいつものジプシー音楽が鳴っている。
砂漠の空が見たいな~。
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蒸し暑い日が続いているので今日はカレーの写真です。
ケーララの中級レストランで食べたミールス。たしか50ルピー(150円)以内だったような気がする。冷房のついたレストランでこれだけの内容。フィッシュミールスだったので、魚カレーがついている。写真の上、赤いカレーがそれ。
かなり豪華でお得な気分だけど、味のほうはちょっと不思議な感じ。スリランカと同じく魚のふりかけをまぜた野菜カレーや、パイナップルのカレーなんかもある。それにご飯が赤米だ。これがあんまりうまくない。ただ、ケーララの正式な料理では必ずこの赤米。まあ、スリランカの米よりまだましだが…。
せっかくなので一応料理の説明をしてみます。まずは丸いお盆の中、上のほうの白い皿がヨーグルト、次がパイナップルの煮物、次が野菜カレーで、その次が魚のふりかけ入り煮物、さらにお菓子、サンバルというカレースープ、ラッサンというさっぱり味のスープ、最後がココナッツテイストのカレー煮、真ん中はもちろん赤米、以上がお盆のなか。
奥はすでに書いたように魚カレー、右奥に見えているのは、まずパパダンという豆粉のせんべい、その下にアチャールと呼ばれる漬物(たしかマンゴー素材)と唐辛子の揚げ物。
なんと13品。これをぐちゃぐちゃ手でまぜて食べる。どんな感じにまぜるかで味が違ってくるのでちょっと慣れが必要かもしれない。
インド中どこでもそうだが、カレーを食べるなら定食(北インドではターリー、南インドではミールスという)が一番。安くて品数が多い。
南インドミールスは日本ではなかなか食べられないが、最近は都内でちょこちょこ見かける。
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週一ペースで更新しています。別にそう決めたわけではないのですが…。
今回はなぜか同じような写真ばかり更新しているが、本当はいろんな写真があります。たとえば宮殿の写真とか、砂漠の村の子供たちとか、あるいはバックウォーターの船旅とか、あるにはあるのだが、なぜか出しにくい。「旅写真ブログ」なんだからそういう写真こそ出せばいいのに、何かにこだわっています。
やはりサドゥーでしょうね。土臭いインド、世間から忘れ去られたようなちょっと寂しげな最果ての世界、でも、だからこそ肩肘張らずに自然体でいられるインドが僕にとってのインドなんでしょう~(べつに観光が嫌いというわけではないです)。
ところで今回はボンベイ、飛行機乗り換えのために立ち寄っただけですが、ちょっとおもしろかったです。
少し殺伐としていて、インドでは珍しく人々が苛立っているような雰囲気があります。デリーともカルカッタともぜんぜん違う。人それぞれですが、僕はボンベイが一番怖い。
それは、治安云々というより、自分にとって異質な街、求めているインドとはぜんぜん違うインド、だからなんでしょう。
写真ですが、まず左。空港から乗ったタクシー。ちょっと険呑な雰囲気の強面の運転手だが、賑やかなラジャスターンから到着したばかりだったので気軽に話しかけたら、なんと彼はラジャスターン出身だった。ただし、二十数年彼は帰省していない。ずっとボンベイで、息苦しく戦いのような人生を送ってきたようだ。
こちらには心を許し、いろんなことを話してくれたが、じつは僕のヒンディー語は見てくれがいいだけで、本当の理解力は???…、という訳で四分の一ぐらいしか分からなかったのだが、なんだか心に響いた。すっかりボンベイに馴染んだ彼だが、運転台の前に作られた小さな神棚が彼の変わらない部分のような気がして、写真を撮った。
右の写真がほとんど説明不要です。カフェから通り過ぎていくタクシーを撮っただけ。車体がアンバサダーでなければインドかどうかも分からない。
でもいつか機会があったら、この不思議な街を少し歩いてみてもいいかな~という気もしました。
ちなみに、ボンベイは僕にとってのはじめての外国でした。もう16年前のお話。
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旅を一番感じるのはやはり夜。
夜行列車、夜行バス、夜に乗るタクシー、リクシャー、何でもいいけど、やはり走っているものがいい。写真の場所を書く必要はなさそうですが、とりあえず一枚目はコーチン、二枚目はムンバイ、ということです。今回は都市が多かったけど、闇を切り裂くように車の照明やネオンが走っていくのもまたいいものです。
(追記)去年の夏に「地球の歩き方」で取材したスイスの写真が07~08年度版に掲載されています。クレジットがないからどの写真がというのは言えないのですが…。取材でもなければスイスなんて一生、縁のない国だと思っていました。まあ、お金持ちが行く国ですので、chaichaiを訪れる人でスイスに興味のある人は少なさそうですが、もし機会があればご覧ください。
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昔、ヴァラナシのビシュワナート寺院に入ったことがある。通称黄金寺院と呼ばれ、インドでもっとも格式ある寺院である。こうした寺のいくつかがそうであるように、この寺にも外国人は入れない。でも入れないと聞くと入りたくなるのも人情で、いろいろ工夫した結果、何とか入ることが出来た。
それでどうだったかといえば、別にどうってこともなかった。敷地内には入れたが、たぶん、ご本尊までは見れなかったように記憶している。
あれから十五年がたち、ヒンドゥーへの想いは増すばかりだが、大寺院のご本尊に会いたい、といった気持ちは逆になくなった。というのも、大寺院の神殿というのは、まず例外なく人でごった返し、もちろん写真も撮れないし、おまけにちょっとのぞきこんでいると、あの赤や黄色の粉を額いっぱいにつけられてしまう。つまり、落ち着いてご本尊と向き合えるような環境ではない。
というしだいで、神殿に入れる場所であっても、あえて中に入らないことがほとんどである。なかには数時間待ちのような寺もあり、正直言って時間の無駄である。それに、神殿に入れなくても会いたいものにはじつは会える。
というわけで、前口上が長くなったが、前々回に続いてマドゥライのミナークシ寺院。やはり中心の神殿には入れないが、その周辺で十分楽しめる。
前々回のコメント欄で、ある像のことが話題になり、それを紹介しようと思ったが、その像の持つ意味がまだよく分からない。いや、ずっと分からないかもしれないが、とりあえずそれは次回以降にまわして、今回は上の三枚の写真。
左の写真はちょっとおいておいて、まず真ん中。小さなお堂のなかに、写真では見づらいが、シヴァリンガがまつられている。写真が曲がっているのは、あまりにも暗いので、カメラを地面に押し付け、ノーファインダーで撮ったためだ。お祈りしている人の後ろで、外人がガタガタやっていたにもかかわらず、写真の女性は延々と祈り続けていた。
取材していないから分からないが、彼女は神殿にも立ち寄らず、ただただ、このシヴァリンガにお参りするためだけに、ミナークシを訪れたのかもしれない。
右の写真はゾウの神様ガネーシャ。奥にはやはりシヴァリンガがまつられている。
このガネーシャ、灰かなにかがうずたかく積もって、ちょっと異様な雰囲気を漂わしている。太鼓腹で陽気な神様といったイメージが消え、ちょっと恐ろしい感じだ。放っておくと、どんどん恐ろしさがつのって、気づくと、掃除しようとする人さえいなくなるかもしれない。まあ、本来の野生の姿に回帰しようということなのか。
さて、長くなってしまったが、ようやく左端。
体つきがちょっと奇妙な感じもするが、長い髪からすると、これはやはりサドゥーじゃないかと思われる。もしかすると女サドゥーかもしれないが。
南インドではあまりサドゥーの姿は見かけないが、いないわけではない。昔はもっといたのかもしれないし、北インドとはまたちょっと違った生態を持っていたとも想像できる。まだいるかもしれないから、今度、あらためて探してみよう。
サドゥー像にも赤い粉があちこちについている。これはやはり、一部の信者が、「おっ、これは」と思って、ベタベタやった結果である。サドゥー像を一心に信仰している姿は残念ながら見られなかったが…。
三つの神像を紹介したが、とくに最後のサドゥーは、たぶん、神殿内部では見られない。これは正式の神ではない、ということで、神殿周辺の適当な場所にまつられる。だから僕のように、あまり正式でない神様が好みの人間にとっては、逆に神殿周辺がおもしろかったりする。
ちなみに正式な神というのはバラモン(ブラーミン、パンデット)が守る神様で、反対に正式でない神様は、そこら辺の村人とか、下手をすると流れ者、それに当然、サドゥーがその守り主におさまることもある。日本でいえば、そこら辺のお稲荷さんやお地蔵さんだと思えば間違いない。
それにしても、ミナークシ寺院はすごい。神殿に入れなくてもいくらでも楽しめる。まだまだ撮ったので、続きはまた今度。
それにしても長くなってしまい、疲れた。
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暗い色調の写真が続いたので、今日は学校の写真です。砂漠のとある村にある小さな学校。勝手に撮るのも失礼だからと、一応校長先生のところに挨拶に行った。
「生徒の数は何人ですか?」よく分からないが、一応取材のような質問をする。
「60人ぐらいかな…」
「半分ぐらいしか来てないようですね」
「あっ、うちは自由なの。完全フリーダムね。来ても来なくてもいいんだよ。適当~に、好きなときに来てもらってもいいわけだよ」
急成長著しいといわれるインドだが、一歩田舎に入ると、いまだこんな感じ。
こういう話を聞くと、ちょっと明るい気分になる。まだまだ楽しめる国なのだ。
ちなみに、この砂漠ツアーの運転手によると
「この国には百万人のサドゥーがいる」とか。百万人というと千人に一人、ちょっと多く見積もりすぎかな~と思う。僕の勘では二千人に一人、五十万人といったところ。それでもサドゥーだけで大都市が出来上がる。
その他、もろもろの放浪者、無用者を含めるとやっぱり百万人を突破するかもしれない。
まさに世界最大の自由国家。
サドゥーの話で盛り上がっていると、「俺もサドゥーに会いたいな~」と運転手が言い出した。
運転手といっても彼はホテルの次期オーナー兼マネージャーだ。
サドゥーの世界はこんなに楽しいと、いろいろ吹き込んでおいた。
インドがいつまでも楽しい国であるために…。
(注)サドゥーについてはこのブログも含めてchaichaiのいたるところに紹介しています。
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