« 嵯峨野の秋 | トップページ | 鞍馬山奥の院 »

ヴァラナシの満月

Varanasiasa002


以前、ある人のサイトで、満月は夕暮れとともに現れ、朝日と共に沈む、と書かれていて、なぜか非常に感動してしまった。理数系ではないので、理論的なことはよく分からないが、つまり満月は、丸いだけじゃないんだ、ということに感銘を受けたのである。

写真はヴァラナシのガンガー対岸から見た満月(水平線が完全に曲がっているのが恥ずかしいが…)。

じつはこれは早朝の写真。前日の夕方、ガート(つまり街側)に座って、対岸方面から上る満月を眺め、そして翌朝、朝日が上る対岸方面に座って、これから街の向こうに沈もうとする満月を眺めている、ちょうどその場面である。

当然そのあと、満月が街の向こうに沈むと同時に、反対側の荒野から朝日が顔を出す。それが下の写真(これも地平線が曲がっている。酔っ払ってるみたいだ)。ガンガーの向こうからあらわれる朝日もいいけど、大地の茂みから登場する朝日というのは、何と言うのか、奇妙に親しみやすくていいものだ。

Varanasiasa001

最近、日本の写真が続いていたので、やっぱりたまにはインドを見ないと、ということで、急にインドの写真をアップしたくなった。15年間もずっとインド、インド~で来たので、日本だけでは息が詰まる。東京でたまにインド人を見るとほっとする。と同時に、一緒にインドへ帰ろう、などと話しかけたくなってしまうのは、やはり変人なんだろうな。

以前書いたサドゥー本についても、また作業を再開している。年内入稿で、やはり出版は来年1月。ガンガーを自由自在に渡り歩くサドゥーたちの写真を見るたびに、何か、すごいいい気分になる。

そういえば、最近、人の写真が全然なかったので、もう一枚写真をアップしておこう。輝く朝日の光を受けて、ビシバシ元気に沐浴するインド人。朝っぱらからひどく幸せそうだ。

Varanasiasa003

|

« 嵯峨野の秋 | トップページ | 鞍馬山奥の院 »

コメント

〈東京でインド人を見るとほっとする〉ですか・・・。先日はうちの子2人、インド大使館の日帰り河口湖旅行に連れて行って貰い「インド人だけだった」「バスの中でも歌いまくっていた」「富士急ハイランドでもアナウンスが聞こえないほど騒いでいた」「楽しかった」と。東京でもインド人に毎日会えるスポットは沢山ありますよぉ。(笑)

投稿: sansar.m | 2007.12.02 02:09

>「インド人だけだった」「バスの中でも歌いまくっていた」「富士急ハイランドでもアナウンスが聞こえないほど騒いでいた」「楽しかった」

すごそう(笑)。それにしても、東京はインド人が増えましたね。いろいろ外国人がいたほうが僕としては楽です。

sansar.mさんは日本にいながら半分はインドに漬かっているような日々なんですね。うらやましいかぎりです。僕もインド人スポットというところに行ってみようかな(笑)

投稿: 柴田 | 2007.12.02 13:49

あぁ、やっぱり満月はヴァラナシにしておくべきだったかとちょっと後悔しています。

旅先などで早朝、満月が沈むのを見るたびに
「東の 野に炎の たつ見えて かえり見すれば 月傾きぬ」という和歌を思い出します。

東から太陽が顔を出すとき、月が傾いている。
つまり人麻呂が見ていたのは満月だった、と。
(すみません、人様のブログでオタクな話で・・・)


今回は無理でしたが、是非いつか、満月がヴァラナシの街に沈んでいくのを眺めてみたいと思います。

投稿: Mee | 2007.12.03 20:22

ヴァラナシの対岸は100年たってもあのまんまなので大丈夫ですよ。今回はヒマラヤと満月を楽しんできてくださいね。

紹介していただいた和歌、いいですね~。それと、Meeさんはオタクというよりインテリですね。やはり吉田山の鳥居道を散歩していただけのことはあるなと(笑)

文学科中退の僕は全然知りませんでした。

インドの辺境を歩くときに日本の古典文学というのもおもしろいですね。僕ははじめてのインドに遠野物語を持っていってひどく感動しました。インドと遠野は同次元でした。

投稿: 柴田 | 2007.12.04 00:35

遠野物語!!

良いですね、読んでみたいと思いつつ、
まだ未読です。

旅先で本を読むなんてのも良いなと思うのですが、
母親という名のお荷物(笑)があるので無理ですね。。。


私の旅は、いつも気合いで乗り切るっていうか、
忙しすぎる旅で、なんだかなぁ、です。

投稿: Mee | 2007.12.04 19:59

遠野物語のような世界がじつは非常に好きで、それでインド、ネパールに通っているような気もしますね。

ダージリン、シッキムもいろいろありそうですよ。小さな村だと、普通のネパール人が昔ながらの生活を送ってます。民家などを泊まり歩いて旅していると、ほんと遠野物語の世界そのままです。

車をチャーターして適当に訪れてもおもしろそうですね。シッキム納豆なんかを探しながら(笑)

投稿: 柴田 | 2007.12.04 22:54

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 嵯峨野の秋 | トップページ | 鞍馬山奥の院 »