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鞍馬山奥の院

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また京都の話題。今回は鞍馬山奥の院。

「奥の院」と言っても、鞍馬山自体がすべて「奥の院」のような雰囲気だが、とりあえず「奥の院」と書かれた、ちょっとまがまがしい雰囲気の看板を横目に、階段を登る。登りきったところには小さな山門。ここにおもしろい看板があって、鞍馬山に来るたびに読み返してしまう。

原文が長いので、これまた写真で紹介しておく(画面をクリックすると拡大します)。

Kurama002

じつは、さらに山奥に、もっとあやしい看板があったと記憶しているが、今は見当たらない。記憶が正しければ、そこには、「かどわかしに注意」と書かれていた。

「かどわかし」とはかなり昔の言葉だ。最近は誰も使わない。意味はたぶん、「だまして、人を連れ去ること」である。つまり誘拐である。看板を書いた人は、たぶん、「だまして、金品を奪い取る」ぐらいの意味で使ったのだと想像できる。その他にも、「ここから奥には入らないで下さい。クマやマムシ・毒虫がいます」などの看板もあって、ともかくあやしげだ。

鞍馬山でもらった案内書には、「宗派にこだわらぬ鞍馬山だから寺の教えを押しつけはしない」とも書かれている。つまり非常に自由な世界でもあり、どこかインド風でもある。インドも、軽い意味での「かどわかし」はたくさんいる。サドゥーをはじめとするあやしげな宗教者から金品をたかられるのは普通のこと。たしかに大変だが、そのかわりとして、まあ、自由がある。

奥の院メインルートから少し外れたところに大杉権現という聖地があるのだが、そこでは約三十人ほどの人が瞑想している現場に出くわした。指導者もちゃんといるから、何かの新興宗教かもしれない。

さらに進むと僧正ガ谷不動堂、義経堂などがある。下の写真は、そこにあった立て看板。

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さらに歩くと、奥の院の最終目的地「奥の院魔王殿」に到着する。

この魔王というのは天狗の格好をしているのだが、鞍馬山の説明によると、今から650万年前、地球の霊王として金星から飛来してきたらしい。奇想天外な話だが、ま、詳細は謎(なのかな)。

ところで魔王殿、ぱっと見ると、何ということもない建物があるばかり。なかに入ると、ここで静かに祈りを捧げている人がいる。遥拝所である。そこから奥を見ると、なんだか岩ごろごろの世界があり、少し小高くなった場所に建物が建っている。そこが魔王殿なのだが、柵があるので、これ以上、前には進めない。

遥拝所が非常に静かなので、いったん外に出て、魔王殿を取り囲む柵に少し登って、斜めから写真を撮る。

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もっと広いレンズがあればよかったが、岩ごろごろの感じがお分かりいただけただろうか。すぐ近くにあった立て看板によると、魔王殿のある一帯は、赤道付近の珊瑚礁が一億数千万年かけて、ここまでたどりついたものだという、といった説明がされていた。分かるようで分からない話だが、案内書には、鞍馬山自体が「約二億六千年前、海底火山の隆起によって生まれた」と書かれている。こちらのほうが、なんとなくイメージしやすい。ただし、赤道付近の珊瑚礁云々とはどのような関わりがあるのだろう?

それにしても、スケールの大きな話が続いた。650万年前に飛来した魔王が一番おもしろいが、その後、鞍馬山の売店にあった本で、さらに興味深い記述を見つけた。一瞬、本を買おうかと思ったが、高いのでやめてしまった。ちょっと不確実になるが、そこには、鞍馬山には神秘の地下王国に通じるような抜け道があって、それがたしか、魔王殿の下だと書いていたような記憶がある。さらに、おもしろいのは、この地下王国につながる抜け道を持つのは世界でたった四ヶ所であるという。

これははっきり覚えている。南米に一ヶ所、そして北欧に一ヶ所、さらにヒマラヤに一ヶ所で、最後は鞍馬山であるのだと書かれていた。残念ながら、鞍馬山以外の場所の詳細はなかった。いずれにしても、鞍馬山は世界でたった四ヶ所しかない地下王国への抜け道を持っているのだというのだ。

地下王国について、南米と北欧は土地勘がないのでまったく分からないが、ヒマラヤは少しは推理できそうだ。行ったことはないが、チベット・ラサのポタラ宮殿の下には、伝説の地下王国シャンバラに続く地下道があるとされるのはかなり有名な話だろう。あの、ナチス・ヒットラーがシャンバラの存在を信じていたという話もある。

我がインドヒマラヤではどうだろう。一ヶ所、思い当たる場所がある。そこからカイラスへの地下通路があるとされている場所だ。ここにもまだ行ったことがないから、残念ながら地名は明かせない。いつか行くことがあったら、報告したいと思う。

それにしても雄大な話になってしまった。京都の小山かと思っていた鞍馬山だが、じつはすごいところなのかもしれない。ま、信じる信じないは人それぞれだが、もし京都に行かれるときは、鞍馬山まで足を伸ばしてはいかがだろうか。

ちなみに、叡山電鉄鞍馬駅から山門をくぐり、山を越え、魔王殿を経て裏側の谷に下るとそこは貴船。ここもいろいろ伝説があっておもしろい。貴船から貴船口駅まで歩いて、全部で5、6時間のコースである。

(付け加えておきますが、治安は問題ないと思います。特に週末は、人がたくさん歩きます。神秘の鞍馬山を味わうなら平日がいいかもしれませんが…)


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コメント

う~ん、何度みても面白い。行ってみたいです。
何故か先送りにしてますが(笑)
地下王国ってなに?気になります。
魔王も気になるなあ。
訪れたとき、ちょうど飛来してくれるといいのですが(笑)
海底火山から隆起した場所なのに、
地下王国への抜け道があるのか~。
こうなってくると、どこがゼロの地点かわからなくなるなあ(笑)
地下王国のこと、まだ知らないから、
地獄の閻魔大王のいるイメージになってしまう。または竜宮城。
どちらにしても、鞍馬山は、
強いエネルギーに満ちた場所なんでしょうね。
長文ですみません。

投稿: いつめ | 2009.12.05 02:16

話は壮大なんですが、魔王殿自体は、昼間見るかぎりは、まあ、こんなもんか、といった感じです(笑)。個人的には、貴船のほうが神秘的な感じがして好きですね。谷間沿いだからかもしれませんが…。

それにしても、650万年前とか金星とか、どういう根拠があって言っているのか、あるいはインスピレーションなのか、聞いてみたいところです。世界に四ヶ所しかないうちの一つ、というのがなんだかおもしろいです。

機会があれば、ぜひ一度行ってみてくださいね。

投稿: 柴田 | 2009.12.05 03:08

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