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ドラマ「ガンジス河でバタフライ」を見た

Gannga404

ドラマ「ガンジス河でバタフライ」を見た。
原作を読んでないし、正直言ってとくに期待していなかったけど、意外なほどおもしろかった。できればもっと長い時間をかけてインドの風景を見たかった。

おもしろかった理由はいろいろある。エキストラのインド人たちによる名(迷)演技がまずよかった。おおげさかで、ありえない設定もたくさんあったが、一つの旅をぎゅっと縮めると、インドはたしかにあんな感じだ。本場インド映画でも、インド人のどたばた劇は誇張して描かれるが、客引きなどに追いかけられてパニックとなった人間の心理からすれば、それも不自然ではない。

主人公のテルコがハイテンションなのもインドではよくあることだ。旅の初心者はインドという訳の分からん世界を前にして、一種の躁状態になる。ずいぶん昔のことだが、僕にもちょっと覚えがある。

インドという厳しい環境を旅するなかで、ふとしたきっかけから心が開放される場面もいい。単純だけど、インドでは誰もが経験することだし、そんな開放があるから旅は強い印象となって記憶に残る。また、そのときに見た風景も忘れられない。

ヴァラナシではなつかしのビシュヌレストハウスが登場した。10年以上昔だが、あそこのドミトリーで長居した経験が何度かある。あまりに暑いので、床にバケツの水をまいたり、猿があらわれたので、オレンジを投げつけて戦ったりと、思い返せばめちゃくちゃな日々だった。ガンジス河で泳いだのもビシュヌレストハウスに泊まっていた頃のこと。

ヴァラナシはドキュメンタリーなどでも紹介されるが、そういった映像が逆に嘘臭かったりする場合がある。それはいったい誰の視点なのかと質問したくなる(僕も一時期、旅の倦怠期にはいって、つまらない写真ばかり撮っていた)。旅行者は客引きに追いかけられたり子供たちと遊んだりしながらガンジス川を眺め、旅を満喫する。主人公を通してインドを見ながら、旅はいいな、インドはいいな、とあらためて感じた。

そしてインドの定番、ガンジス川の彼方からのぼる朝日。何度も見た風景だが、見飽きることはない。上の写真は二年半前のものだが、一年半前にも朝日は見た。それなのにすでに懐かしく、ドラマを見ながら普通に感動してしまった。

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コメント

私も何故こんなにインドが好きなのだろうと自問しますに、一度信頼関係が築かれると、その先に広がる深い情と無償で人に与えていくスケールの大きさに驚かされた人々に何度も出会ったこと、勿論そうでないケースも山ほどですが、多様な人間の深みに触れることのできる「なまの人間博物館」の魅力なのかなぁ。今日有隣堂で「地球の歩き方」を拝見しました。柴田さんの写真は心に響く。

投稿: sansar.m | 2007.10.11 01:08

はじめての海外でインドに行く前、「人間を見に行こう」と急に思い立ったのですが、行ったらほんとに人間だらけで驚きました。こんなにいなくていいのにって思いましたね(笑)

>深い情と無償で人に与えていく

インドが好きな理由の一つは大陸的な性質ですね。正直言って、頭が空っぽの人もたくさんいますが、空っぽのほうがいいんだよ、と言う人もいて、おもしろいです。細かいことを気にしないから「深い情と無償で…」というのができるんでしょうね。

変なところでセコイ人はたくさんいますが(笑)

投稿: 柴田 | 2007.10.11 14:27

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