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砂丘で寝た

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前回が南の最果てだったから今回は西の最果てです。

タール砂漠でのキャメルサファリー、行きたくて行ったわけではなかった。
前にも他の場所でやったことがあるし、ちょっと面倒くさいな~、という気分もあった。
とりあえずジープで砂漠まで送ってもらい、待っていた地元のキャメルドライバーと一緒に砂丘を目指す。

夕方に出発してとりあえず一時間ばかりラクダにのっているうち、砂丘に到着。
まったく静かな場所で、何人か前にツーリストが付けたらしき足跡がちょっと残るだけ。
たしかにシークレットデザートというだけのことはある。

砂丘に着いた直後、太陽は大地の向こうに沈んでいった。
キャメルドライバーが食事の用意をするあいだ、僕はあてもなく砂丘をうろつく。
ここ何日か、ずっとしゃべりどおしだったので、静寂がひどく気持ちいい。

食事のあと、キャメルドライバーが気をきかせ、砂漠の歌をうたってくれる。
二曲聞かせてもらって、あとはすぐに寝た。
寝床はなんと砂丘の上である。
風が強く、夜中寒かったが…。

そして次の日、目覚めたらこんな風景が広がっていた。

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最果ての風景 カニャークマリ

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今回の旅は主に砂漠と南インド。
南インドでは最南端カニャークマリを訪れた。
写真はその時のもの。

南に下ってから天候がおかしくなりだした。
どうも全体的にガスってるな~、と思っていたら、
そのうち雨が本格的に降り始めた。
雨季にはまだ遠いから予想外だったし、取材ということでは困ることが多い。
青空をバックに建物を撮るのがガイドブックのセオリーだし、
あまりきつい雨だと動けなくてなってしまう。

ただ個人的に言えば、雨は良かった。
晴れていると当たり前のものを撮り、当たり前のものを感じるところが、
雨のお陰でいかにも最果てらしい風情に街は包まれていた。
最果てらしい風景をたくさん撮ったが、
今回アップしたものは何のメモリアルもなく、ただ、海と空だけ…。


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帰国しました

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昨日、帰国しました。
いろいろあって、朝8時に空港到着予定だったのがなんと午後4時になってしまいました。
人には6時間と言っていましたが、8時間遅れですね。
家に帰ってきたのはすでに夜。
計22時間の旅、最後の最後まで疲れ果てるのがインドの旅ですが、
最近は最悪のことが起こらない限りは笑って済ませるのが、すっかり習慣になってしまいました(言いたいことはその場で言いますが)。
というのも、いろんな人が住み、いろんな考え方があるからこそインドだし、
だからこそ僕はインドの中で、会いたいと思える人に会うことができるのだと。
いろんな考えがあるから摩擦があって、思い通りにいかないことがあっても
仕方がないと、まあ、そんな風に思えるようになりました。

飛行機の遅れはじつは非常に理不尽な理由によるものでしたが、
それはまた、笑い話としてあとで書こうかな、と思っています。
空港ではもう一つトラブルがありました。
タバコを買ったのですが、これが完全に賞味期限切れのもので、
…やられてしまいました。昔コヴァラムビーチでやられたのですが、
まさか免税店でやられるとは、といった感じです。
期限が書いていなくて、一応、失礼を承知で
「期限切れっていうことはないだろうな」と確認したのですが。
どうしてやろうかと検討中ですが、デリーは遠すぎますね(笑)

今回の旅はじつは「地球の歩き方」の取材でした。
取材なので行きたいところに行けるわけではないのですが、
いつも自分で決めて歩くだけでは、また世界が狭くなる危険があって、
たまには決められたコースを歩くのもいいものです。
といっても結構自由にやっていましたが。

最初の二週間がラジャスターン、あとが南インドです。
ラジャスターンを本格的にまわるのは6年ぶりくらい、
南インドは三年ぶりでした。
ここ二年間ずっとサドゥーをやっていて、インドにすごく近づいた、
という意識があったので、久しぶりに見るラジャスターンと南インドは
どんな風に映るだろう、というのがおもな関心でした。

それは今後、少しずつ書いていきます。
ただ、ラジャスターンはぜんぜん違和感がなかったですね。
昔は、なんてうるさい人種だ、と思っていましたが、
今はそれが普通に感じる、というくらいです。
サドゥーの相手をずっとしてきましたから、慣れたんでしょう。
よくしゃべった二週間でしたが。

今回の写真ですが、ジプシーの娘サニータです。
今回出会った人の中で一番印象に残ってます。

お父さんは一応音楽CDを出している砂漠の音楽師です。
ただ、砂漠の音楽師、というより、やっぱりジプシーと言うのがいいですね。
放浪生活ですから。

ジャイサルメールで会って、彼女たちのあばら家でちょっと遊んでいました。
暑くなって仕事にならなくなってきたので、そろそろ自分たちの本当の家に帰るそうです。
といっても、その家に住むのは一年のうちの二ヶ月ほどで、
あとは砂漠地帯を一家でうろうろする生活が続きます。

ラジャスターンでは他にもジプシーに会いました。
サドゥーもそうですが、あちこち、うろうろしてる人間が好きですね。
そういう人間の感情も表情も、とてもいいです。
彼らは常識にとらわれてなくて、たとえばサニータのお母さんは平気で
タバコを吸います。通常、インドでは考えられないことですが。
それで一般人からバカにされても、彼らは自由とプライドがあって、
だからそういう視線を跳ね返すことが出来ます。
サドゥーもそうです。そういう人間が僕は好きです。

だから、うっとうしいインド人から「インドが好きなんだな~」とか言われたときは、
「お前じゃないよ。サドゥー、ジプシー、アーディヴァーシー、バース」
と言うことにしています。アーディヴァーシーは先住民です。
バースは、それで終わりだ、ということです。
それで終わりというわけではないのですが、これで一応、簡単な自己紹介となります。

いろんな人が住むインドで、僕なりの立場を表明しておくだけのことです。
いつも自分を曖昧にしておくと、本当に曖昧な人間になってしまう。
サドゥーとの旅を通じて感じてきたことです。

今、部屋でサニータのお父ちゃんのCDを聞いていますが、
彼らの顔が浮かんで、なんだかいいものですね。

(追記)
たぶんないと思うのですが、このブログを見ている方で
今年の夏にヒマラヤ、ケダルナートに行かれる方はいらっしゃいますか。
もし行かれる方がいらっしゃるのでしたら、写真を持っていってほしいのですが…。
ケダルナートに住むあるサドゥーに写真を郵送したのですが、
あて先不明で返送されてきました。
とてもいいサドゥーです。
いらっしゃれば、メールをいただければ幸いです。
よろしくお願いします。

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