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土を投げられた

久しぶりにクンブメーラー。
まるで戦場のようなところだったけど、
何故か懐かしんだな~、これが。

こんなひどい目にもあったけど…

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霧の中から登場したナガババたちを撮っていたら、突然何かの衝撃が。
怒ったサドゥーから土を投げられ、二台のカメラが土まみれに。
幸い、土が適度に湿っていて、適度に乾燥していたため大事には至らなかった。

ちなみに投げたのは画面右よりの大男。
五分前にも別のサドゥーからやられたので、これで二回目だ。
野獣と化したサドゥーだから仕方がない。

このあと急いでカメラを掃除し、気を取り直して最後尾のふんどし組を追いかける。

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画面上の汚れは投げられた土のかけらです。


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村を訪ねる

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インドに行くたびに村を訪れる。
今回もデカン高原中央部、パチマリ近郊の村をジープで3日間旅した。
ジープというのは贅沢な気がするが、近場だとガソリン代も安く、あとは運転手の人件費を支払うだけ。
ガイド料、食費なども含めて一日4000円ちょっと。

訪れたのは先住民の村々。といってもそんなに特別なものではなく、ごく普通の素朴なインドの村だ。
人々はインド人とは思えないくらいにシャイでおとなしい。カーストもほとんどないから気が楽である。
のんびり村歩きを楽しめた。

今回はガイド、運転手、そして社会見学のためについてきたガイドの息子18歳と僕の総勢4人。
運転手は地酒を求めてあちこち奔走していた。その息子はおもしろくないのかいつもぼ~としている。そのくせ、おもしろいか、と聞くと、おもしろい、と答える。ガイドは先住民相手になぜか小役人風に威張ったりしているが、村に住み着くババジの前ではおとなしい。そして僕はといえば、…いつものようにカメラ片手に走り回っていた。

アップした写真について、

左上は柔らかい夕方の陽射しを受けた一軒の家。その背後に見える山々の向こうにパチマリがある。やや右手、ちょっと独特の形をしている山がデカン高原のカイラス、チョーラガル。このあたりに住む先住民にとっては特別な山である。

右上は村で出会った女の子。

左下はとある村の学校。水が入ったペットボトルが並んでいるのがなんだかかわいい。子供たちは外国人を見ても大騒ぎとかはしない。

右下は村はずれのなんでもない光景。

パチマリについては四年ほど前に初めて訪れたときの様子をホームページのほうで紹介しています。

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カジュラーホーの夕暮れ

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とある用事で久しぶりに銀座を歩いた。有楽町の駅を出て、レストランの並ぶ通りを歩いているうち、ふとヨーロッパの街並みを思い出した。乾いた空気感とたぶん料理や香水の香りがちょっとした錯覚を呼び寄せたようだ。

そして夕方、中央線の列車の車窓から見える風景がまた良かった。たしか高円寺あたりかと思うが、山並みの向こうにきれいな三角形のひときわ高い山が赤く染まっている。これもどこかで見た風景かな~などと考えているうち、あれっ、これはもしかして富士山かな、と気がついた。

中央線から富士山を見るのはたぶん初めてだと思う。

ところで今日の写真はインド、カジュラーホー。
今回の旅で、パチマリからアラハバードに向かう途中に立ち寄った。以前一度訪れているが、客引きや自称友達がうるさくて印象はあまりよくなかった。デリーやアーグラーなら「ジャオ、ジャオ(どっかに行け)!」で終わりだが、カジュラーホーは田舎だからつい気を許してしまう。今回もつまらない男と30分も話してしまった。
「俺はタントラを勉強している」という彼の言葉につい応じてしまったのが間違いだった。
話すうちに「俺はマスターだ」と言いはじめ、最後には「お前なんか何にも分かってないんだよ!」と言い合って別れた。
また、別のある男と20分ぐらい話して別れると、近くにいたリクシャーマンがやってきて「俺とも話してくれ~」と訴えかけてくる。
時間がない、と断ると、このリクシャーマン
「お前はあいつとは一時間(実際には20分)も話しておいて、俺とは10分も話してくれないのか~」とごねだした。
困った人々である。

そんなカジュラーホーだったが風景はとてもよかった。リクシャーマンと話してあげられなかったのも、早く夕暮れの風景を探しに行きたかったからだ。

写真はちょっとはずれの村の光景。花が咲き、牛が草を食み、遠くに古寺が眺められる。
どこか懐かしい風景…

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ある朝の風景

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ガンジス川の旅に一応区切りをつけたつもりだが、その整理をする傍らですでに次の旅をぼんやり考えていたりする。落ち着きがないのは昔からだが、年を多少とって、かえってその傾向に拍車がかかってきたような気もする。今38だが、旅に出ているあいだは若い頃よりずっと元気だ。このあいだの旅では途中で目覚まし時計を失くしたが、そんなものがなくても、朝5時くらいには自然と目が覚めた。それで真っ暗なうちから外へ出掛ける。

アラハバードでも三週間の滞在のうち半分くらいは早起きした。写真はそのうちの、ある朝の風景。サンガムに入る頃から霧が発生して、視界10メートルくらいの世界を、街灯の光だけを頼りに歩いた。
しばらくすると、突然、空を覆っていた霧が引いていき、赤く染まった浮雲がいくつも見えた。それでも下のほうにはしばらく霧が残って、写真のような幻想的な光景が20分ほど続いた。

サンガムでは今回五回、霧の朝を経験したが、この日が一番印象的だった…。

それにしても、こういう風景のなかを歩くたびに旅にいる幸せを感じる。
旅をやめることなんて、とても出来そうもない。

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ハリ・ギリ・ナガ・ババ

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クンブメーラー写真の整理もようやく一段落。
人から見れば変てこな写真なのかもしれないが、僕にとっては15年越しの夢。
写真を始めた当時、確か1993年だったと思うが、ウジャインで行われる予定だったクンブメーラーを見ようとネパールからインド、ヴァラナシに下ったが、すでに四月、あまりの暑さに負けて、ラダックへと逃れた。
そのままウジャインに行っていても、病気でもして途中で逃げ出したか、サドゥーに洗脳されてチェーラ(弟子)にされていたかも。

写真はクンブメーラーのメインイベント、シャヒントナンの一場面。シャヒントナンの意味は良く分からないが、裸のサドゥーたちが行進して、ときに暴れる。アラハバードでは、期間中、これが三度行われた。

真ん中、下のほうでポーズをとっているのは今回出会ったババジ。彼のテントの近くを通るたびに「来い、来い!」と呼び止められ、何杯もチャイをいただいた。
名前は、ハリ・ギリ・ナガ・ババ。

あと、やけに坊主頭が目立つのは、サドゥーの入門式などを経た新人たちが多いため。
入門式はサンガム(アラハバード)でのクンブが主体となるため、アングルによっては坊主だらけになってしまう。
誤算といえばこれが誤算だった。
ドレッドサドゥーだけで画面を埋め尽くしたかったが、うまくいかなかった。
とはいえ、坊主頭も数年後には格好いいサドゥーになっていることだろう。

次回のクンブメーラーは2010年ハリドワール、みんな、格好いいドレッドサドゥーになってるかな???

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丘の上の野外美術館(ボパール)

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デカン高原の都市ボパールに好きな美術館がある。街中からオートリクシャーで約20分ぐらい、小さな丘の上にある野外美術館である。正式名はRegional Science Centre。ボパールがあるマディヤプラデーシュ州ほか、デカン高原やその他の地域に住むインド先住民たちの家が数多く再現されている。10年近く昔に一度行ったことがあり、結構良い印象があったので、今回、ボパールに立ち寄ったついでに行ってみた。

美術館に着いたのは夕方三時過ぎ、平日でもあったので、なかは閑散としている。丘の上に点在する先住民の家は、実際にそれぞれの先住民の手で作られたらしい。
冬の柔らかい日差しの下で、家々をのんびり訪ね歩いていると、実際に先住民の村を歩いているような気分になる。ただし、どの家もひっそりと静まり返って人の気配がない。留守の家々を巡り歩いているような、ちょっと変な気感じだ。
家の中にあがりこんでのんびり写真を撮っていると、また違った思いがこみ上げてきたりする。
なんだか、ずっとこの家に住んでいたような懐かしい思いに満たされたりする。

先住民といっても様々だが、ここ最近、デカン高原で彼らと接する機会が結構あった。今回の旅でも、パチマリの周辺に点在する彼らの村々を、3日間ジープでめぐった。
先住民の村を訪れて感じるのが静けさだ。これがインドか、と思うほど、人々は素朴でシャイだった。レンズを向けると家の中に飛び込んでしまうような子供も多く、写真を撮るのに苦労するほどだが、素朴な村の雰囲気に触れるたびに、なんだかこの世界の魅力にどんどん吸い込まれてしまうような気がしている。

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ボパールを目的地とする旅行者はまずいないと思うが、有名な仏教遺跡サンチーを訪れるならボパールがその基点。また、太古の壁画が眠るビーマベトカはボパールからの日帰り旅行が一般的。今回行ったが、結構見ごたえがあった。それからさらに南にバスで7時間ほど行くとchaichaiでも紹介しているパチマリ。ジャングルのいたるところに太古の壁画が残るほか、神秘的な洞窟がいくつかあり、年に何度も先住民による大きな祭りが行われる。
なおボパールへはニューデリー6:00発のShatabodi Expで約8時間。結構便利。

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クネクネ

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クンブメーラーの熱狂いまだ覚めやらず、といった気分ですが、久しぶりにchaichaiトップページの写真を変更しました。上の写真がそれです。さすがに素っ裸は使えないし、かといって、たんに美しい風景というのもつまらない、ということでこの写真になりました。

銃を持つサドゥー、クネクネといいます。いつもクネクネして、グルバイ(兄弟分)が「アイエ、アイエ(来い、来い)!」と呼びかけても、クネクネしながら歩き去っていくからクネクネです。いつも腫れぼったい目をしてクンブ会場をうろうろしていましたが、じつはこのサドゥーとは、去年の夏、ヒマラヤ、ケダルナートで初めて会い、今度で二回目です。山ではもう少しまともそうな気がしましたが。大麻の吸いすぎで頭が壊れてしまったのか。

このクネクネ、同僚サドゥーのあいだでも結構人気が高いようです。ほかのサドゥーに彼の名前を聞くと、「ダンダースワミ・キチュリワーラー」という名前だそうです。「ダンダースワミ」はともかく、「キチュリワーラー」というのは「粥屋」といった意味です。意味が分かりませんが、クネクネに聞いてみたところで、彼も何を言っているのかよく分からないので、まあ、粥屋ということでいいのかな。

写真では銃を構えていますが、これはクネクネの小屋に大麻を吸いに来た軍人さんの銃を取り上げてポーズをとったところ。いつも思うことですが、サドゥーには武器がよく似合う。サドゥーはやっぱりシヴァなんだな~と感じる瞬間です。

ちなみに、クンブ会場では軍人も警官もサドゥーの手下みたいなもので、「貸せ!」といわれれば銃でも何でも貸さなくてはいけない。
軍人さんのほうでも職務中にのこのこ大麻を吸わせてもらいにクネクネの小屋にやってきたので、決して拒否出来ない。
いずれにしろ、サドゥーに言わせれば、「俺が神だ。俺が法律だ」といったところでしょう。


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