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モノトーンネパール

Nepal01Nepal02

過去にタイムトリップしていた。
12年前のネパール、そして14年前のインドラダック。まだモノクロで写真を撮っていた。

ホームページ上で、二年前にモノクロームギャラリーを作ったときに簡単には見たが、今回は時間をかけて残存するすべてのネガを見た。残存する、と書いたのは、じつは紛失したネガもある。間違って捨てたのか、よく分からない。
長く暗室がなかったからネガを見る機会もなかったが、データに取り込めるようになってまた手軽に扱えるようになったのがうれしい。まったく見過ごしていたもので、いい写真がかなりあった。なんでチョイスしなかったのか不思議だ。でも写真というのは案外そういうものかもしれない。

僕が写真を本格的に撮ったのはラダックがはじめだから、まったく初心者の頃だが、あれから写真がうまくなったのかな~、と考えてしまう。ラダックで撮った写真で小さな個展をしたが、かなり好評だった。安い、というのもあったが、オリジナルプリントがたしか7点売れた。
あれから10年以上たってもちろん器用にはなったが、肝心なことを忘れていた時代もあった。
最初が一番いい、というのは写真にかぎらずよくある話だが、これはビギナーズラックというものではなく、気持ちの問題なんだろうと思う。気持ちといっても、ただ気合を入れても仕方がないから、とてもやっかいな問題だ。

去年ネパールに行ったときは、12年前のネパールをイメージして写真を撮った。
うまくいった部分もあるし、うまくいかなかった部分もある。うまくいかない部分というのは、ネパールも変わったし、僕自身も変わったということだろうか。
今回の写真はその12年前のネパールです。これは普通の写真だが、とくに左の少年の感じ、消え入りそうにやわらかい感じが、この年の写真の理想的なイメージだった。

今回チョイスした写真は、今後、プリンターで出力して作品化していきたい。現在のプリンターはモノクロプリントする能力が十分にあるようだから、うまくいくんじゃないかと思っている。

ところで、この頃、モノクロプリントを教えていただいたのが、青山静男さんという写真家です。去年春に写真集を出版したが、青山静男さん自身はすでに亡くなられている。その時の記事をやはり去年書いています。モノクロ写真を見るとどうしても思い出さないわけにいかないので、あらためて記しておきたい。

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コメント

左の写真特にいいですね。惹きつけられます。
被写体とばっちり眼が合って釘付けになりました。
四つ角を囲む植物の包み込む感じも、独特の空気感と奥行きがあり、そこに続いているストーリーが浮かぶようです。
柴田さんのモノクロ写真はあったかい感じがしますね。
青山静男さんという方の写真も初めて見ましたが、少女の表情がとても良かったです。
柴田さんのルーツが少しわかってうれしい気がします。
またいつかぜひ柴田さんの個展を開いてほしいです。

投稿: いつめ | 2006.11.23 01:55

青山静男さんの写真集、昨夜も見ていたのですが本当に美しいです。大きな書店に行く機会があれば是非見てみてください。
モノクロいいですね。昔の写真家が撮ったフランス、パリの子供たちの写真などを見ていて、あんなふうに撮れるのは、と考えたとき、すぐにネパールが思い浮かびました。石畳の古い街、昔ながらの街道の道、とくにバクタプールは夢のような町でした。
でもあれから10年、カトマンドゥー盆地は今は少し変わってしまいました。
個展したいです。去年も同じことを言っていたのですが、来年には、と思っています。それから本も作りたい。簡単にはいかないと思うので、気長にお待ちくださいね。

投稿: 柴田 | 2006.11.23 14:06

はい、個展気長にお待ちしています♪
私も9年前たまたまバクタプールに行きましたよ。
時が止まっているかのようなところだった思い出があります。人々が優しかったです。
その時いつも持っていたのが、柴田さんの写真が表紙の地球の歩き方でした。
あの写真はほんと印象的です。
私は一度しかインドやネパールに行ったことがありませんが、
こうして柴田さんの写真を見ていると、またぜひ行ってみたいな~としみじみ感じます。

青山静男さんの他の作品、本屋さんで見てみます。

投稿: いつめ | 2006.11.23 23:04

はじめてバクタプールに行ったとき、ダサインか何かの祭りで、子供たちがみんな路地裏の仮設ブランコで遊んでいるのがまるでおとぎの国みたいでした。
地球の歩き方の写真、ショールをかぶった女の子ですね。あの女の子は本当に特別です。通りがかりだったのですが、見た瞬間そう思いました。僕は失敗せずに撮っただけです。
山の中の街道の小さな一軒家でした。

いつめさん、9年前なんですね。それではすごく懐かしいでしょうね。
一回一回刻み込むように旅するのもいいな、と思います。

投稿: 柴田 | 2006.11.24 03:09

はじめまして。
私のブログに ナマステという言葉を紹介する際に 柴田さんの言葉がとても印象的でしたので 引用させていただきました。また ブログ内で こちらを紹介させていただいております。どうぞよろしくお願いいたいます。

投稿: YOKO堂 | 2006.11.26 19:19

はじめまして。
挨拶に関する文章は二年前に書いたなのですっかり忘れていました。最近はヒマラヤでナマステ以外の挨拶をすることが多いのですが、その意味するところはナマステと同じように、自然界、宇宙の摂理などを短い言葉でお互いに発し合っているということですね。
太陽が山の端に沈むときは、「ナラヤン、ナラヤン(太陽、太陽)」と、太陽に対しても挨拶する人もいます。

投稿: 柴田 | 2006.11.26 22:06

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