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砂マンダラ

SunamandalaSunamandala2

写真は約15年前にインド、ラダックで撮ったもの。左は砂マンダラ製作の様子です。
砂マンダラとは、彩色された砂で極彩色のマンダラを描く修行。何ヶ月もかかるらしいが、完成したらすぐに壊してしまう。このときは、たしか砂マンダラが完成間近だからということで、レー近郊のお寺に出かけた覚えがある。
右はそのお寺ではなく、たしかティンモスガンという村の寺。まるで城砦のように巨大だが、ラダック地方ではいたるところにこんな寺がある。

今回、砂マンダラの写真をアップしたのは、最近、自分がやっていることとちょっと似ているな~、と思ったからだ。
前回、昔撮ったモノクロ写真をあらためてチョイスしていることを書いたが、あのあと、さらに絞り込んだ写真を200点ほどスキャンしてデジタル化した。それで終わりなら話は早いが、ここからが苦行である。
というのは、データ化した写真のゴミと傷を取り除かなければならない。
これらの写真は、それぞれタイとネパールでネガ現像してもらったもので、今から思うと失敗だったが、結構傷をつけられた。あまりにひどい傷のためにプリントをあきらめた写真もあったが、デジタル時代の現在ではその修復が自力で可能である。ありがたい時代だが、この傷と、付着した無数のゴミを取り除くのは結構手間がかかる。
100パーセント表示した巨大な画像に目を凝らしながら、一つ一つ修復ツールなどをつかって余計なものを取り除く。比較的きれいなデータなら一枚十分ぐらいだが、ものによっては一枚あたり30分以上かけて丁寧に取り除く。平均すれば一枚20分ぐらいだろうか。
これを150点以上やるから、ざっと計算して五十時間かそれ以上である。
完全に一週間仕事だ。

ゴミ取り傷取りは、最初はまったく、と思ってやっていたが、調子に乗ってくるとそれはそれで、何と言うか、無の境地になるようななかなかいい気分である。そして一枚きれいにする度に、一つ善行を積んだような気分にもなれる。
ネパールの写真が多いから、ずっと同じネパール音楽を聴きながら、この作業をやり続けているうち、砂マンダラを思い出した。

砂マンダラを作る坊さんも苦行だと思ってやっているわけではないだろう。嫌々だといいものは作れない。
無心になって作業するのはなかなかいいものである。
うちは家系的に職人も多いようだから、こういうのは結構体質にあっているのだろうか。子供の頃も庭仕事だけはなぜかおもしろく、将来は植木職人になろうかと考えたぐらいだ。
それでもよかったと本当に思うが、間違って大学(中退)に行ったばかりに今は写真のゴミ取り傷取りである。
まあ、これもおもしろいが。

というわけで、あと二日ぐらいは今の作業に没頭しよう。
終わったら、また別の作業に没頭。
没頭するにはいい季節ですね。ということで。

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モノトーンネパール

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過去にタイムトリップしていた。
12年前のネパール、そして14年前のインドラダック。まだモノクロで写真を撮っていた。

ホームページ上で、二年前にモノクロームギャラリーを作ったときに簡単には見たが、今回は時間をかけて残存するすべてのネガを見た。残存する、と書いたのは、じつは紛失したネガもある。間違って捨てたのか、よく分からない。
長く暗室がなかったからネガを見る機会もなかったが、データに取り込めるようになってまた手軽に扱えるようになったのがうれしい。まったく見過ごしていたもので、いい写真がかなりあった。なんでチョイスしなかったのか不思議だ。でも写真というのは案外そういうものかもしれない。

僕が写真を本格的に撮ったのはラダックがはじめだから、まったく初心者の頃だが、あれから写真がうまくなったのかな~、と考えてしまう。ラダックで撮った写真で小さな個展をしたが、かなり好評だった。安い、というのもあったが、オリジナルプリントがたしか7点売れた。
あれから10年以上たってもちろん器用にはなったが、肝心なことを忘れていた時代もあった。
最初が一番いい、というのは写真にかぎらずよくある話だが、これはビギナーズラックというものではなく、気持ちの問題なんだろうと思う。気持ちといっても、ただ気合を入れても仕方がないから、とてもやっかいな問題だ。

去年ネパールに行ったときは、12年前のネパールをイメージして写真を撮った。
うまくいった部分もあるし、うまくいかなかった部分もある。うまくいかない部分というのは、ネパールも変わったし、僕自身も変わったということだろうか。
今回の写真はその12年前のネパールです。これは普通の写真だが、とくに左の少年の感じ、消え入りそうにやわらかい感じが、この年の写真の理想的なイメージだった。

今回チョイスした写真は、今後、プリンターで出力して作品化していきたい。現在のプリンターはモノクロプリントする能力が十分にあるようだから、うまくいくんじゃないかと思っている。

ところで、この頃、モノクロプリントを教えていただいたのが、青山静男さんという写真家です。去年春に写真集を出版したが、青山静男さん自身はすでに亡くなられている。その時の記事をやはり去年書いています。モノクロ写真を見るとどうしても思い出さないわけにいかないので、あらためて記しておきたい。

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南アルプスの秋

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まだ紅葉見物に行っていない。修理に出していたカメラがやっと帰ってきたから、行くとしたらもう最後かな~、なんて考えているうちに終わってしまいそうだ。

それでまた昔の写真です。南アルプス北岳へ登ったときの斜面の紅葉、不作だといわれた年だったが、十分すぎるくらいにきれいだった。
北岳にはどこかからわざわざ登りにいったのではなく、じつはこの麓にある広河原ロッジ(今は廃止された)をいうところで働いていた。広河原には六年ぐらいいた。もちろん住み込みで、1シーズンで一回ぐらいは休みをとって山に登った。

紅葉の写真だが、全部コンパクトカメラで撮った。もちろんデジタルなどある時代ではなく、ズームなしのちょっと高めのカメラである。高めの、といっても三万円ぐらい。たしか京セラのカメラだっとと記憶している。
パチパチ撮っただけだが、なんかいい雰囲気だ。描写が不器用なんだけど素朴な感じ、といったらいいのか。

最近は中古カメラに行って、高級コンパクトカメラを眺めている。ああいうのを2台ぐらい持って、フィルムも50~60本ぐらいに切り詰めて、普通の旅行者のように、気軽に、自由に旅行できたらな~、と思う。
まあ、デジタルでもいいのかな。来年には、すごくいいカメラが出そうだし……なんていろいろ想像するのは楽しいが、余裕が出来たら、結局、普通の一眼レフを買うんだろうな。
旅行が出来るだけでも幸せと思わなければ。


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香港の夕暮れ

Honkon01

久しぶりのブログですが、なぜか香港。
昔の空港は街に近かったため、こういう風景がいくらでも見られた。
新しい空港が出来てからは行ってない。といっても昔二度行っただけ。

最近は昔のポジフィルムを見直す時間が多い。
あいかわらずセレクトと整理が下手なので、何度も何度も見返さなくてはならない。
ただ、年とともにセレクトする写真は違ってくるから、古酒のようにしばらく寝かすのもいいものだな~と勝手に思い込んでいる。寝かしすぎてカビが生えても困るが、今のところは十数年前のものでも変色はしていない。
そんな調子だからブログもいつでも更新できたのだが、写真を見るうち懐かしさがこみ上げてきた。そんな写真ばかりをアップすると「懐かしのブログ」になってしまう。
というわけもあってブログの更新が遅れがちです。

昔のポジを眺めていてやはり気になるのは、フィルムはやっぱりいい、ということだ。
ハイライトが飛びにくい、色がいい、というのがよく言われるが、それだけでも写真の上ではすごい差がある。
一年半前からデジタル一辺倒だが、ちょっと考えてしまう。ただ、デジタルをやったからこそいろいろ分かったこともあるし、プリンターやスキャナーも発展したからフィルムの可能性が大きくなったというのもある。

あと、やっぱり旅先で、夜に部屋に戻ってバックアップ作業をやるのは気分が悪い。あきらかに旅が中断するといった感じがある。フィルム時代は夜は食べて飲んで終わりだったしね。

今後いろいろと考えてみよう。
たんに趣味だったら迷わずフィルムなんだけど…。

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前回のネズミの記事、ホームページのほうにすでに書いていたのをあとで発見した。なんか変な気がしていたんだが…。記事を書いたのが二年前のこととはいえ、ボケがひどすぎますね。

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