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村の時間(インドの顔28)

sabakunotami99潅木がまだらに生える砂漠を山羊がのんびりと歩いていく。太陽が地平線のあたりにいた雲の中に沈み、あたりは急に暗くなってきた。僕が泊まっていた家のピタジー(お父さん)が散歩に連れていってくれるのは、決まって夕方だった。もっとも早く行きたいのに、なんだかんだやっているうちに遅くなる。まあ、仕方がないか…。砂漠には、昨日も一昨日も見かけた手足の長い女の子がいた。それにしても、ラジャスターンの人は何でこんなに手足が長いのだろう?なんて思いながら、子供たちの写真をいくつか撮っていると、ピタジーが、フィルムがもったいないから終わり終わり、と叫ぶ。一応商売なんだからいいんだよ、と言っても駄目、の一点張り。そのうしろから子供たちがぞろぞろやってきて、「フォト、フォト」と小声でささやき続ける。丘の上に上り、そのふもとの家でお茶を飲んでいるうちに外はすっかり暗くなってしまった。それで、真っ暗な中を、立て続けに走る雷の閃光を見ながら、ピタジーの背中を追って家に帰った。そんな日が何日かあった。インドの村に流れている不思議な時間は、今思い返すと夢のような気がする。

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コメント

おじいちゃんと女の子の表情が素敵ですね!
ところで、ぜんぜん違う話ですが、先日インドカルカッタにいる知り合いのインド人のお母さんが亡くなってしまいました。以前に2回そのファミリーの家を訪れたことがあり、ママにも大変おせわになりました。でも私は日本からだし、手紙を書こうかな?と考えましたが、彼らはイスラム教なのでなんておくやみを伝えてよいものかと悩んでいます。イスラム教の方が亡くなった時など、何かご存知ですが?柴田さんならご存知かな?と思ったので・・・。違う内容でごめんなさい。
(>O<)

投稿: チビ | 2005.03.04 06:09

お悔やみの言葉ですが、残念ながら想像もつきません。インドでは、お葬式に行った経験もないものですから。お力になれなくて、すみません…。

投稿: 柴田 | 2005.03.04 11:19

ありがとうございます。これからも拝見させてもらいますね!ではまた!

投稿: チビ(@ー@) | 2005.03.04 15:06

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