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砂丘を歩く犬(インドの顔22)

sabakuinu20昔、エジプトを旅行したことがある。ナイル川流域を途中から右折して内陸部に入り、オアシスをいくつかまわった。印象的な風景はたくさんあったが、夕暮れの砂丘などを歩いていると、いたたまれないような虚無感を感じた。正直言って、住みたくないなあ、というのが旅行中の感想だった。

それから何年かして、今度はインドのタール砂漠を旅することになったのだが、同じ砂漠でもこれほど違うものかと思った。砂漠なのに賑やかなのだ。村に住んだときも、うるさい子供たちにまとわりつかれて1日が過ぎていった。こうなると人間は勝手なもので、やっぱりエジプトの砂漠が良かった、などと考えてしまう。

そうこうするうちにたどりついたのが、タール砂漠最奥の地サム砂丘。ここなら理想的な風景があるはず、と期待しつつ砂丘に足を踏み入れると、そこは足跡だらけの巨大な砂場。しかも、客引きが追いかけてきたりと、神秘的な雰囲気はゼロである。意地になってさらにその奥を歩き回ると、ついに本物の砂丘があらわれた。インドにもあるではないか、とちょっと感動していると、横から不意に動物の影が…。野獣か?と一瞬身構えたが、じつはまったくそんなものではなく、これはただの野良犬。ちょっと足を引きずりながら、だらしない格好で砂丘を歩くさまはなんともいえずインドらしい。たぶん、町からやってきたバスかなんかに紛れ込んでここまでやってきたのだ。やたら愛想のいいところを見ると、今は乞食犬としてここに住み着いているのかもしれない。それにしても、インド砂漠の旅は最後まで締りのないものであった。同じ砂漠でも、国が変わればこれほど違うものなんだね。

ただ、もしどちらかに住むとするならインドの砂漠を選ぶかな。いろいろ文句を言っても、ギャーギャーワンワン、動物たちの声がする楽しい毎日が一番ですね。

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コメント

砂丘がびろうどのように綺麗ですね!

ブログにリンクさせていただきました。もし不都合などあればすみませんが教えてください。よろしくお願いします。

投稿: nory | 2005.02.15 04:55

リンク、ありがとうございました。全然問題ないですよ。こちらからも、明日ぐらいにはリンクさせていただきますね。これからもよろしくお願いします。

投稿: 柴田 | 2005.02.15 11:33

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